みなさんご無沙汰しています。
当コラムも充電(休業?)期間も2か月に及びそろそろ再開したいと思います。
今年に入り感染症再発や世界情勢急変にともなう経済状況も読みづらいのですが、
今回はおすまい購入で利用する際悩みどころのひとつ住宅ローン金利タイプ(固定・変動)
について考えてみたいと思います。
※データ(図表類)はモゲチェック(㈱MFS)より出典しています
https://mogecheck.jp/articles/show/7ePRpdBM2ONyEoGvyAbz
当店でのお客様は住宅購入+リフォームが主流で住宅ローン加入もほとんどです。
そこで相談されることもおおいのが、金利タイプ選択です。
タイプとしては変動・期間固定(更新)・全期間固定に大別されます。
金融機関によっては途中変更も可能な場合もありますが、その際費用もかかったり
変更自体が不可の場合もあるのでご自身での判断が重要になります。
では昨今の住宅ローン環境についてお話したいと思います。
1.固定金利タイプがじわりと上昇
2022年2月に入り、住宅ローンの金利が上昇しています。
下のグラフの通り、赤く囲った固定金利および10年固定金利が上昇しています。
アメリカから始まった金利引き上げの動きが欧州へ徐々に日本に波及してきています。
固定型は長期金利(日本では10年国債が指標)に基づき決定されます。
足元の物価上昇+世界各国中央銀行の利上げに伴いここ日本でも金利先高観が
出てきている影響です。
※経済先進国で利上げ(金融引き締め意思)表明をしていないのは日本だけです。
2.固定金利希望が昨年比1.5倍
この結果を受け、ユーザーがどの金利タイプを選択しているか分析しました。
21年と比較し、22年2月は固定金利を希望するユーザーが約1.5倍に増加しています
(モゲチェックの新規借り入れユーザー8,583名、借り換えユーザー10,305名対象とし、固定金利を希望するユーザーの比率を計算)。
これは、「金利が上がる前に固定金利を借りて、金利上昇リスクを回避したい」というユーザー心理の現れと考えていいでしょう。
ただ、悩ましいのが「固定金利は高い」ということです。
変動金利と比べて金利が1%程度上がるため、毎月返済額を比較し固定金利ではなく変動金利を選ぶユーザーもいます。
しかしながら逆に言えば9割は変動型を選択していて、これは日銀政策金利に連動する為、現状の「マイナス金利」が
解消されない限り上昇するリスクはありません。
こうした状況から借手は低位安定性を感じる「変動型金利タイプ」を選択することが多いのです。
しかし昨今の経済環境に敏感な方は現状の異常事態に転換を感じ取り「固定型」を選択する方が
増加しているのではないでしょうか・・。
3.まとめ
固定金利を中心に住宅ローン金利が上昇していますが、金利上昇リスクはどの程度あるのか、もし固定金利にすると
いくら毎月返済額が増えるのか、これらの点を踏まえて最適な住宅ローンを選ばれることをオススメします。
尚、当店でおススメしている住宅ローンシュミレーションサイト
を参考にしていろいろな観点から金利タイプを検討いただければよいかと思います。
~スタッフ(池田)の見解=おススメタイプ~
当方はこの低位金利状態は異常だと感じます。
お客様から相談された場合は10年期間固定タイプ(借入中10年毎更新×3回=35年)を
おススメしています。
BY 池田